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こんにちわ。インフォシェア Nintex 製品サポートです。お久しぶりの投稿となります。今回よりこちらのブログにて Nintex社のクラウド製品 "Nintex Workflow Cloud" について概要から、ワークフローの作成と利用まで解説します。

"Nintex Workflow Cloud" は、2016年に Nintex 社が開始した、クラウドベースのワークフロープラットフォームです。既に多くの日本のお客様にご愛顧頂いている、オンプレミス版の Nintex Workflow for SharePoint Server の使いやすさ、運用のしやすさ、機能の豊富さをそのままに、世界各地に設置された Nintex 社のデータセンターからサービスを展開中です。

Microsoft 365 のアカウントによるシングルサインオン、SharePoint Online のリストとライブラリを操作する便利なアクション群、SharePoint Online からのナビゲーションボタン、複雑な業務フローも容易に俯瞰できるワークフローデザイナーを備えており、SharePoint Online への投稿を開始点とした様々な業務プロセスの自動化のニーズに応えます。

Nintex Workflow Cloud テナントのサイトを開くと、稼働中・開発中のワークフロー一覧が表示されます。このサイトで、各種設定、ワークフローの設計、運用管理を行います。管理者権限が無いユーザーには、そのユーザーの承認タスクなど個人に紐づいたワークフロー状況が表示されます。

これまでの Nintex 社製品は、Nintex Workflow for SharePoint Server 2007 をはじめ、SharePoint Server の機能拡張を提供するものが中心でした。Nintex Workflow Cloud では利用場面を大きく広げ、"OneDrive for Business", "Exchange Online", "Box", "Google Drive" や "Salesforce" など様々なクラウドプラットフォームからのワークフローの起動に対応しています。更に、Slack や GitHub といった様々なクラウドサービスへの接続コネクタをすべて標準装備しています。スタンダード版・エンタープライズ版のライセンスをご契約頂きますと、全ての接続コネクタをご利用頂けます。その豊富なコネクタの一覧は、こちらのリンクからご覧いただけます。

https://help.nintex.com/en-US/nwc/Content/Designer/Connectors.htm

つまり、ユーザーフレンドリーなワークフロー設計・運用の簡単さをそのままに、様々な業務アプリケーションをつなぐ、ビジネス プロセス オートメーションを構築できるプラットフォームが、Nintex Workflow Cloud なのです。Nintex Workflow Cloud は、近日 "Nintex Automation Cloud" と改名が予定されている事からも、様々な自動化シナリオを網羅していく意気込みが感じられます。

Nintex Workflow Cloud は、従来のオンプレミス版の Nintex Workflow 製品同様のワークフローの一括管理機能が充実しており、テナント全体でのワークフロー運用状況を俯瞰的に見渡せます。更に、個々のワークフローの詳細なログ機能によって、ワークフローのデバッグと設計、パフォーマンス改善を強力に支援します。

Nintex Workflow Cloud と SharePoint Online を組みあわせて導入頂きますと、入力フォームの設計に Nintex Forms for Office 365 が使用できますので、カスタム JavaScript を駆使した動的なフォームを設置できますし、マルチデバイス対応のユニバーサルフォームの入力フォームを設計する事もできます。

ワークフローは、Nintex Workflow for SharePoint Server および、Nintex Workflow for Office 365 と同様のワークフロー アクション群を用いて設計が可能です。

SharePoint Online のリスト + Nintex Forms for Office 365 で作成した申請フォームは、Nintex社が配布するアプリ "Nintex Mobile" から記入・提出する事ができますし、承認も同アプリから行えます。Nintex Mobile は、Android と iOS の公式アプリストアで無償配布されており、使用にあたっての追加コストはありません。

Nintex Workflow for Office 365 と Nintex Workflow Cloud

Nintex 社は Office 365 向けのワークフロー製品として、Nintex Workflow for Office 365 を 2013年にリリースし、今年で10年間の歴史があります。その一方で、同ワークフロー製品が使用している、Microsoft社のワークフローエンジンも同様の長期ライフサイクルを経て、そのサービスは終わりを迎えようとしています。明確な終了時期のアナウンスはありませんが、Power Automate やサードパーティ製品への移行を促すアナウンス、ならびに移行支援記事の公開を 2020年以降活発化させています。

SharePoint 2010 のワークフローのサポート終了 (注: Nintex社が使用しているのは SharePoint 2013のワークフローです)

SharePoint で従来のワークフローから Power Automate フローに移行する

このような背景があり、Nintex 社は Nintex Workflow for Office 365 への新規機能の追加を 2021年12月を最後に終了しており、Nintex Workflow Cloud の開発に重点を置き、Nintex Workflow Cloud への移行プログラムを開始しております。弊社インフォシェアも、一部の日本のお客様の Nintex Workflow Cloud への移行支援の依頼を受け、一昨年より導入・移行コンサルティングサービスを開始しております。

こちらのブログでは、今後試用版の Nintex Workflow Cloud の登録と利用、SharePoint Online、Microsoft 365 への紐づけなどの解説を手始めに、Nintex Workflow Cloud の導入について紹介して参ります。また、導入・移行の相談を承っておりますので、ご用命の際は弊社営業、ならびに弊社サイトの問い合わせフォームでご連絡下さい。

今後ともよろしくお願い致します。